2014年7月23日のNHK『あさイチ』では、母が重たいと感じている娘が多いということの特集でした。
同性同士であり、血縁関係のある親子ならではの悩みを抱えている人が多いとのことでしたが、あさイチのアンケートでは58%の方が「母親が重たく感じる」と答えたそうです。
そう答えた人の中には、少し距離を置くことで解決する場合もあると思いますが、母を重たく感じていることに気づかずにうつ病になってしまった女性もいました。
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photo credit: Tambako the Jaguar via photopin cc
母に言われて嫌だった言葉
母親からすると子供を想っての言葉をかけたつもりでも、それが逆に重荷になる場合も。
あさイチでは、アンケートで「母に言われて嫌だった言葉」を紹介していました。
1位 「あなたのためだから」
2位 「なんでできないの」
3位 「私の言うことを聞いていればいいの」
4位 「あなたには幸せになってほしいから」
5位 「いつまでも面倒みてね」
言葉だけを見ていると、なんてない言葉かもしれませんが、これを生まれてからずーっと言われていたことで重く感じるようです。
私の場合は「なんでできないの」と言われることは多かったかも。
私自身も母親との葛藤でかなり悩んだので、気持ちはよくわかります。
完璧主義の母親に「なんでできないの」と言われ続けて
あさイチに出演していた方は、完璧主義の母親に育てられ、テストの点数が99点でも、間違えた1点を責められたそうです。
100点をとっても決してほめられることなく、100点を取るのは当たり前、だけど1点でも間違えるのは許さないという母親だったそうです。
勉強以外でも厳しく、ピアノなども少し間違えると「なんでできないの」と責められる。
中学生からは母親も「もう大人だから」と干渉しなくなったそうですが、大人になった今でも母親の顔色を伺ってしまうそうです。
私もそういうところありましたね。
結婚してから、何をするにも母親の顔色は伺っていました。
自分の思いと母親がどう考えるのかという思いの狭間で多くの葛藤があったように感じます。
今はなんだか吹っ切れているので、あのころが懐かしい感じがします。
あさイチに出演していた方は、自分の子供に対して母親と同じような態度を取ってしまうことが悩みだと言っていました。
母が重いのが積もり積もってうつ病に
母親の愚痴を長年聞き続けることでうつ病になってしまった女性も紹介されていました。
専業主婦として完璧な母親は、唯一の娘であるこの女性に結婚してからも電話などで愚痴を言っていたそうです。
長いときには4時間もの愚痴につき合わされ、義母の介護なども重なりうつ病に。
介護生活が終了してもうつ病が改善されないので、お医者さんに相談したら「母親の愚痴を聞く」ということが大きなストレスになっていることに気づいたそうです。
その後、母親から着信が来ても取らないようにして、少しずつ距離を置くことでうつ病も改善したそうです。
田房永子さんの『母がしんどい』
『あさイチ』では、『母がしんどい』という漫画の著者である田房永子先生が出演されていました。
合わせて読みたい作品
田房永子さんブログはこちら⇒http://mudani.seesaa.net/
ブログも面白いです。
田房さんが言いたのは「母親が悪いと責めているわけじゃない。それと向かい合ってどう自分が乗り越えるか」だと思う。
母親と自分は別の人格なんだと区別することが大事。
そうすることで、母親への感謝の気持ちも自然と湧き出てくると思います。
【あさイチ】母が重いと感じることでうつ病に|まとめ
視聴者のファックスなどでも批判はありました。
「母親への感謝の気持ちが足りない」
確かにそう捉えられるかもしれませんが、感謝の気持ちというのは自然と湧き上がってくるものだと思います。
「感謝の気持ちを持て」と言われて押し付けられた気持ちは、はたして心からの感謝の気持ちと言えるでしょうか?
また、感謝しなきゃいけないと思うからこそ葛藤があるとも言えるのです。
ただの母親嫌いではなく、母親も思うからこそ自分の気持ちがこれでいいのかと悩む。
母親だからこそ、母の思いを受け流すことが出来ないということもあるのです。
番組では的確な対処法というのはなかったのですが、様々なカウンセリングもあるようです。
「娘が母について語る会」⇒http://ameblo.jp/healingcafe77/